「ありえない」「信じられない」
エンディングロールが始まったとたん、周囲のひとびとが席を立った。
レッドクリフ Part2に続く、という字幕がきつかった。
赤壁の戦いとは映画『レッドクリフ』は中国の三国時代、最大の合戦となった“赤壁の戦い”を実写化した挑戦作。
挑戦と書いたのは、数十万人規模の兵士に加え、その前哨戦である新野城の攻防戦からはじまったこと。
赤壁の戦いそのものと、そこに至る流れまで含めて描写している。
人物の描写からわかる中国における三国志戦争物のわりに、人物描写に時間をかけている。
まず、それぞれのボス。
魏の曹操は悪人。蜀の劉備は善人。
そして、武将たち。
まず、肉体派。
関羽は寡黙に最強。
張飛は怪物くんばりの単細胞。
中村獅童演じる甘興(甘寧をモデルにした謎のキャラ)は、キャプテン翼のアクロバティックバトルを展開。
一方、ビジュアル系。
趙雲はマトリックスのような回避技をくりだす。
周瑜は軍略や楽器の才能に加え、気配りをアピール。
それなりに楽しいが、魏の武将たちの存在感がなくて残念。
145分は長いか短いか三国志好きからすれば、赤壁の戦いを145分で描写するのは無理なのは自明。
二部作になるのも納得できる。
しかし、一般のかたからすれば145分は超大作。
※『ハリー・ポッターと秘密の部屋』ですら161分で終わる。
この長さを受け入れるには、三国志への思い入れの強さが不可欠。
中国ではよいのかもしれないが。
曹操の描かれかたがひどすぎる再び、人物描写にもどる。
魏の曹操の描かれかたがやっぱりひどい。
まず、戦いの理由は人妻。
部下ですらその事実を知って呆然とする。
時折、軍略への閃きを見せるが、ほぼ酔っぱらいのエロ。
ちなみに狙っている人妻はこちら。
確かに美人

とはいえ、中国平定を目指しての戦いを、そこまで矮小化するのはどうか。
大学の卒論で、魏の曹操政権をテーマにしたわたしとしては悲しい
続編のPart2を見るかここまで否定し続けた。
だがしかし、本番の合戦のシーンが観たい。
三国志ファンの悲しい性
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posted by passionhack at 07:15
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