ひらめきシャングリラ・ダイエットの記事は「シャングリラ・ダイエットとか」でどうぞわーい(嬉しい顔)
初心者が迷うオリーブオイルは「エクストラ・ライト・オリーブオイルってなんだ?」をどうぞむかっ(怒り)

2008年09月16日

村上春樹本のランキングに入らない一冊『国境の南、太陽の西』

まさか、こんな結果が。わたしの愛読書、『国境の南、太陽の西』が10位以内に入っていない。

ストーリーはシンプル。
家族もあり、仕事もうまくいく日々。
かつて出会った少女との25年ぶりの再会と激しい恋。

もしかして、知名度も低い?
村上春樹好きのかたも、そうでないかたも、どうぞ読み逃しのないように。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫)
4062630869村上 春樹

講談社 1995-10
売り上げランキング : 13015

おすすめ平均star
star他の作品とは好きの質が違いました。
star繰り返す事で癒されていくもの
star中年男のありがちな妄想を見事に具現化

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タグ:村上春樹
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2008年08月21日

GIANT KILLINGがアシスタント募集中

当代、最高のサッカーマンガといえば、モーニングで連載中の『GIANT KILLING』
主人公は選手ではなくサッカー監督。
いままでにない視点からスポーツドラマとしてのサッカーを描いている。

原作はとことんサッカーを知り尽くした綱本将也氏、
作画はサッカーのスピード感を巧みに描写するツジトモ氏。

なんと、このふたりと働けるチャンス!


マンガが描けるひとが心底うらやましいもうやだ〜(悲しい顔)
ただし、6月から募集を開始してまだ決まらないのがちょっと心配がく〜(落胆した顔)
posted by passionhack at 01:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書評といいつつ

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2008年07月31日

とめはねっ!がビッグコミックスピリッツ入り

週刊ヤングサンデーの休刊にともない、心配されていた連載マンガの移籍先が発表された。


個人的に心配していた『とめはねっ!−鈴里高校書道部−』は、ビッグコミックスピリッツ入り。ほっとしたわーい(嬉しい顔)

一方、この情報を教えてもらったネタフルさんでは、
以上のようになっているのですが、それにしても9作品もが「スピリッツ」に移籍するのですね。

どんだけ厚くなってしまうのか、それともどんだけ終わってしまうのか、全く違う雰囲気の雑誌になるような予感もしますし。
「[N] 「ヤングサンデー」連載作品の移籍先が決まる」から引用)

同感。一方、スピリッツ側は歓迎モードのようだけど(笑)

タグ:マンガ
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2008年07月15日

読書家の未来は檻のなか?

檻といいつつ、塀のなかではなく、園のなか。
動物園で保護されるということらしい。
一応、読書家のひとりとして、反応してしまったニュース。
ロシアだからと笑えない。

通勤電車でも本を読むひとより、
ケータイを覗き込んだり、
PSPやDSで遊んだり、
寝ているひとのほうが多い。

といいつつ、自分もケータイで遊んでるほうが多いかちっ(怒った顔)

でも、絶滅種などと言われるのはさびしいので、
もっと本を読むことにする。

ときどきブックカバーでカモフラージュして、
マンガを読んでいるかもしれないがわーい(嬉しい顔)
タグ:読書
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2007年12月17日

至言「ビジネス書は同じことが書いてある」

ビジネス書を何百冊も読んでいると、
ほとんど同じことが書いてあることが分かってきた。
(日本経済新聞2007.12.15「良書選び 速読のススメ」から引用)
ライブレボリューションの社長、増永寛之氏の至言。

nikkei_20071216.jpg

そのため、同氏は本の上半分しか読まないという。

読書法も面白いが、
どの本と同じことを書いているのか?
と源流みたいな一冊を教えてほしかった。

とはいえ、ビジネス書の書籍広告がいっぱいの日本経済新聞の取材での明言はすばらしい。
本の中に新しい発見が一行でもあればいいというスタンス。
(同記事からの引用)
わたしはビジネス書が好きで、よく読んでいる。
いつかこの境地に至るとしたら、それはそれで寂しい。

関連エントリー
「速読ならぬ、遅読がいい」
「名著『ドラッカー 365の金言』を無料で手に入れる方法(続・速読ならぬ、遅読がいい)」

関連サイト
「PRESIDENT BLOG [プレジデントブログ] (社長ブログ)増永 寛之」
「株式会社 ライブレボリューション 【モバイル広告代理店】」
posted by passionhack at 01:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書評といいつつ

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2007年12月06日

「夢をかなえるゾウ」100万部への道

「夢をかなげるゾウ」は100万部へ向かっているらしい。
2007年12月5日の日経新聞夕刊「ベストセラーの裏側」から。

zou_20071206.jpg

要約すると、
  • 小説仕立ての自己啓発本(ポジショニング)
  • 現時点で10刷15万部(販売状況)
  • 神と人間との語り合い(切り口のユニークさ)
  • 愛と笑いのファンタジー小説(キャッチ)
  • 映像作品化やキャラクター商品化などをもとに展開して100万部へ(展開力)

ここまでヒットするとは驚き、といいたいところだが、
個人的には違和感がない。

周囲の同僚3人に貸したところ、
3人とも自分用に1冊、ひとによっては友人のためにもう1冊
買ったほどだからだ。

100万部ってのは遠すぎるけど応援したいわーい(嬉しい顔)

夢をかなえるゾウ
夢をかなえるゾウ水野敬也

飛鳥新社 2007-08-11
売り上げランキング : 19
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関連エントリー
「書評『夢をかなえるゾウ』は、成功哲学本の罠を打ち破る快書だ」
タグ:
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2007年11月20日

書評『皇国の守護者』第5巻は最終巻ではない(という予想もしくは願望、妄想)

N師匠から
皇国の守護者の5巻がでたな。
本当に最終巻なのか?
という連絡(一部、脚色)が届いた。
全力をもってこれに応えよう。

第5巻は最終巻ではない

これだけヒットしている『皇国の守護者』の連載を
終わらせる理由が見あたらない。
(ヒットはわたしの周囲だけという可能性はある。)
もしかしたら、今後のストーリー展開が少年誌向きではないと
判断された可能性はある。

同時に、最近いくつかのコミックで見られる“作家の移籍問題”が
背後にあると予想している。

NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』に登場した
フリーの漫画編集者 長崎尚志氏の放送のとおり、
常に締切に追われる漫画家は精神的に追い込まれている。
当然、編集者との衝突も起こるだろう。

週刊『モーニング』に連載されている福満しげゆき氏の.「僕の小規模な生活」では、
講談社ともう1社の編集者に挟まれプレッシャーにもがく作者が描かれている。

そうだ、きっと移籍するにちがいない。
だとしたら、どの会社のどの雑誌が受け継ぐのか。

大本命は講談社、対抗は集英社自身、大穴は幻冬舎

講談社は他誌からの移籍はもちろん、同社内での媒体移動がある。
例えば、現在『アフタヌーン』に連載されている幸村誠氏の『ヴィンランド・サガ』は当初、『少年マガジン』に登場。
また、『モーニング』で『へうげもの』を執筆する山田芳裕氏は『ヤングサンデー』で『デカスロン』をヒットさせたが、いまはモーニングに戻っている。

力強いコミック誌をもつ講談社が大本命なのは間違いない。

この講談社の力にまともに対抗できるコミック誌は見当たらない。
と思っていたが、実は集英社自身という可能性があるようだ。
知人から聞いた話によると、今回の打ち切りは人気の再確認のためのというのが強いみたいで、今月のアンケート次第ではジャンプスクエアに移籍が濃厚だそうです。
「2007-09-17 - 84式鵺屋台」から引用)
本当だとしたら、自作自演ともいえる、読者無視な判断だ。

そして、もうひとつの可能性として幻冬舎をあげたい。
幻冬舎の月刊コミック誌『コミックバーズ』がその受け皿となる。
講談社からのマンガ家の移籍を受け入れた実績をもつ、
勇気あるチャレンジャーだ。

例えば、うめ氏の『東京トイボックス』は講談社の『モーニング』で連載していたが突如終了。
その後、『大東京トイボックス』として復活をとげている。

さらに、幻冬舎の社長、見城氏は
『皇国の守護者』の主人公、新城とは苗字が一字違いだ。
きっと動いてくれるに違いない。

数ヶ月以内に、復活してほしいと考える読者はわたしひとりではないはずだ。
以上、『皇国の守護者』の連載再開に向けた予想、もしくは願望、妄想である。

第5巻について

第5巻はインターバル的な位置づけながら、
第6巻以降、明らかになるであろう伏線が貼られまくるので見逃せない。

皇国の守護者 5 (5) (ヤングジャンプコミックス)
皇国の守護者 5 (5) (ヤングジャンプコミックス)佐藤 大輔 伊藤 悠


おすすめ平均 star
star無念……。
star残念。
star表紙が怖いです><
star何故終わる・・・・・・
starなんでですか!

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タグ:コミック
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2007年11月15日

書評『オーレ!』第5巻によれば、2019年のリーグ王者を浦和と競うのは2部から現れる

浦和レッズがAFCアジアチャンピオンズリーグで優勝し、
アジアのクラブチームの頂点にたった。

優勝、おめでとうございます。

そんななかコミックバンチで連載終了した『オーレ!』の最終巻を手にとった。

ストーリー
主人公、地方公務員の中島が
出向先の弱小サッカーチーム「上総オーレ」の
運営にのめりこんでいく。

第4巻で、J2ならぬN2リーグ降格をまぬがれたものの、
クラブの経営事情は苦しい。

クラブの繁栄によって地元も発展するという理想と、
降格寸前のチームが支援を得られない現実にもがき苦しむ。

そして、第5巻で中島は大きな選択を迫られる。

ドイツから学ぶ
元ドイツ代表のDFレネに誘われてドイツに渡った中島は、
圧倒的な違いに唖然とする。
市民にはスポーツをして
健康な生活をする権利がある
その環境を整えるのに
税金を使うのは当たり前

そこで日本なら大きな体育館を
作ってしまうところですが
ここでは芝のグラウンドを作る

その方が多くの人が使えますからね
それだけのことです
(『オーレ!』第五巻から引用)
もちろん、100年かかって作られたサッカーは文化であり、
まだまだ日本と比べようもないが。

2019年の夢
中島が考えることは常にひとつ。
上総オーレが世界一になるにはどうすればいいんだ
繰り返し自問し、行動に移していく。
その姿は、どんな業界で働いていても、参考になるだろう。

4107713652オーレ! 5 (5) (BUNCH COMICS)
能田 達規
新潮社
2007-11-09

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タグ:サッカー
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2007年11月07日

書評『サクセスフルエイジングのための3つの自己改革』、北風型健康法で健康な自分を手に入れろ

健康法には、太陽型晴れと北風型台風がある。

前者は、ポジティブなイメージから健康になることをすすめるし、
後者は、恐ろしいイメージから不健康を警告する。

今回、O師匠から献本いただいた書籍は、前者のふりをした後者だ。
文字のサイズが大きくて読みやすいし、太字や赤字を組合せてメリハリもある。
でも、本書の内容は厳しいし、それだけ健康を巡る日本人が危険な状態にあるのだろう。

著者の川田浩志氏は、「抗加齢医学(アンチエイジング・メディスン)」の専門家であり、医者・研究者の立場から厳しい現実を伝えている。

本書が、他の健康法の類と一線を画すのは「エビデンス」にある。
では、どのような情報が信頼できるのでしょうか。そのような判断の際に重要なのがエビデンスの質、つまりサプリメントが効くという根拠・証拠の確実性です。このエビデンスの質の高さはいくつかの段階に分類されます。これによれば、権威者の経験などのような日本が昔ながら珍重してきた「某有名先生によれば」というのは最低レベルのエビデンスです。いくら偉い先生でも主観的な間違った思い込みもあります。
(本書から引用)
この潔さがすばらしい。
そもそも、世の中には、有名人や他の利用者のコメントや経験談が氾濫している。
個人の見解や経験が自分とは関係ないだろうと理性でわかっていても、
つい「へえ、そんな効果があるんだ」と感心してしまうが、
こと健康という重要なテーマは科学的にアプローしたい。

川田氏は
「3つの自己改革」は、しっかりとした質の高い最新の科学的エビデンス(証拠、根拠)をもとにしています。
(同書から引用)
と断言し、わたしのような一般人にありがちな常識を打ち壊していく。

その驚愕の事実をいくつかピックアップさせていただく。
  • がんの原因のうち遺伝は5%に過ぎない
  • 日本人の死亡原因の61%を生活習慣病が占めています。
  • 脳出血の発症頻度はがんと同様にアルコールの摂取量に比例して高くなっていきます。
  • カロリー制限が単なるダイエットの枠を越えて、寿命の延長にも効果を発揮する可能性のあることがわかってきました。
  • 定期的な運動は肥満、心臓病、脳卒中、成人型の糖尿病、骨粗しょう症などになる可能性を確実に低下させることが分かっています。
    (本書から引用)
ここまでわかれば、川田氏の提唱する3つの自己改革を導入するのに、抵抗はできない。

私なりに、食事、体、心を改めたいと思う。

しかし、抗加齢ドックが医療保険の適用にないのが残念だ。
本来なら受診して、自分の現実と直面したかった。

いや、怖くて受診できないかもしれないかもあせあせ(飛び散る汗)

O師匠、献本ありがとうございましたわーい(嬉しい顔)
サクセスフルエイジングのための3つの自己改革
サクセスフルエイジングのための3つの自己改革川田 浩志

保健同人社 2007-10
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タグ:書評
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2007年11月04日

書評『人生の生き方 2007年10-11月』、幻冬舎社長・見城徹氏は激熱い

NHK「知るを楽しむ 人生の歩き方」に登場した見城氏の放映回には、
常識との闘い
というテーマがつけられた。

見城氏が立ち上げた幻冬舎は、まさに常識に挑んだ出版社といえる。
わたしの手元にも同社のミリオンセラーが数冊ある。
「13才のハローワーク」「キッパリ」「陰日向に咲く」
ご存じのかたも多いだろう。

なので、書店でNHKの番組テキストを見かけて即、購入した。

kenjyo_01_20071104.jpg

放送終了したというタイミングの悪さに己を嘆いたが、
中身はとてつもなく熱い。
定価683円はお得すぎる。

kenjyo_02_20071104.jpg

気になった箇所に付箋を貼っているうちに、びっしりとなってしまった。

そのなかでも特に衝撃の強かった三カ所を紹介する。

まず一つ目。ベストセラーを世に送りだす手腕について聞かれ、
オリジナリティがあること、明快であること、極端であること、癒着があること・・・僕が勝手に結論付けた原則ではありますが、この四つの要素が、本であれテレビ番組であれ何であれ、売れるコンテンツの必要条件だと思っています。
(「人生の生き方 2007年10-11月」から引用)
3つめまではわかる。でも、4つめの「癒着があること」を言い切るのが強い。

続いて、二つ目は、新しい作家を見いだす名編集者と評されたことについて、
活字離れとか文芸の衰退なんて世間ではいわれているようですが、衰退しているのは文芸を編集する側ですよ。出版社側は、作者と読者の両方の胸の鼓動や息遣いに絶えず耳を澄ましているべきなのに、それができていないだけなんです。
(同、引用)
これまた、自らが身を置く業界を一刀両断。
自分の業界に置き換えて味わうと面白い。
○○離れとか□□の衰退なんて世間ではいわれているようですが、
衰退しているのは○□を提供する側ですよ。
提供者側は、××と顧客の両方の胸の鼓動や息遣いに絶えず耳を澄ましているべきなのに、それができていないだけなんです。
どきっとしないか?

さて、三つ目。幻冬舎を立ち上げて最初の正月を見城氏はどう過ごしたか。
朝十時頃出社して、事務所の向かい側にあった中華屋でラーメン食って、また夜の十時まで手紙を書く・・・・・・。言葉にすると寂しい正月ですが(笑)、そういうことが全部今につながっていくんです。ゼロからのスタートとはそういうこと。圧倒的な努力だけが結果を作るんです。(同、引用)
これまたすごい。

圧倒的な努力だけが結果を作るんです。
こんなこと言えるような働き方をしているってのがすごい。

とにかく、熱いフレーズが満載。
常識との闘い方を知りたいかたに、ぜひ読んでほしい。

人生の歩き方 2007年10-11月 (2007) (NHK知るを楽しむ/水)人生の歩き方 2007年10-11月 (2007) (NHK知るを楽しむ/水)
見城 徹 玄侑 宗久 日本放送協会


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関連サイト
「NHK知るを楽しむ NHK教育テレビ 月〜木曜日 午後10:25〜10:50」
「NHK知るを楽しむ NHK教育テレビ 月〜木曜日 午後10:25〜10:50 見城氏登場回の詳細」
タグ:書評
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2007年09月18日

書評『夢をかなえるゾウ』は、成功哲学本の罠を打ち破る快書だ

「読者の数ほど、成功者は誕生しない」
このことをわたしは「成功哲学本の罠」と呼んでいる。

しかし、『夢をかなえるゾウ』を同類と決めつけると、あなたは損をする。

夢をかなえるゾウ
夢をかなえるゾウ水野敬也

飛鳥新社 2007-08-11
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この本の真価は、巻末の38冊の参考文献から集めた成功哲学そのものではない。
読者が変化するための仕掛け、「実行力」のサポートにある。
(続きを読む)続きを読む
タグ:書評
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2007年07月24日

[書評]『GIANT KILLING』第2巻、偏差値35はだれだ?

毎週木曜日発売の週刊モーニングで最大の楽しみとなったサッカー漫画『GIANT KILLING』。
単行本としてまとめて読むと、さらに堪能できる。

giantkilling_01_20070723.jpg

あらすじ
第1巻でイースト・トーキョー・ユナイテッド(ETU)の監督に就任した達海。
第2巻では春期キャンプやブレシーズンマッチを通してチーム作りの模索が続く。

いままでのやりかたを貫こうとする者と、
新しい方法を求める者との衝突。
果たして正解は?

そしてようやく登場した司令塔、ETUの10番ジーノの能力は?サッカー

登場人物
24時間サッカーのことを考えていそうだが、まったく予想不能、達海(たつみ)。
達海監督を支えるベテランコーチ、松ちゃんこと松原。

チームには、キャプテンを外されたMF村越(むらこし)。
村越派のDF黒田(くろだ)、杉江(すぎえ)。
若手から芽生え始めた才能、MF赤崎(あかさき)。
そして、俊足MF椿(つばき)。

いずれリーグ戦で戦うであろう、敵チームも姿を見せはじめた。

ストーリーのポイント
第1巻で紅白戦に勝利して、レギュラー候補と達海に呼ばれて意気あがる若手選手。
面白くないのが村越を中心とするベテラン選手たち。
どちらにも属さない気まぐれ司令塔ジーノ。

衝突のなかから達海は何かを見つけ出そうとするのだが、、、。

おすすめの理由
プレシーズンマッチとはいえ、相手チームとの試合シーンは盛り上がる。
椿のオーバーラップのシーンは、浦和レッズの野人、岡野選手を連想させる。
動物じみた速さ、ってそのものずばり犬

組織が新しくなるとき、もとのカタチに執着するものは必ずいる。
それでも強くなるために変わらなければならない。
関係者自身が変化への気づきを見出せるかどうか、達海新監督の采配にかかっている。

改革に向けリーダーシップを発揮したいあなたにも!黒ハート

おまけ・その1
読者が盛り上がるのは、(多分)初版限定の特別付録。
ETUの熱狂的サポーター集団、UNITED SKULLSのエンブレムシール。

これだ!
giantkilling_02_20070723.jpg

おまけ・その2

「さあ、チームを作ろう」というサカつくを連想させるコピーに連なるのは、
「偏差値35からのチーム作り」と
「これがフットボール漫画の新スタンダード」
ところで偏差値35ってだれ?あせあせ(飛び散る汗)

関連サイト
「GIANT KILLING モーニング | 連載マンガの部屋」
関連エントリー
「書評『GIANT KILLING』、ゾクゾクさせる監督が現れた」
「MF村越の雄たけびは個の目覚め」
タグ:GIANT KILLING
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2007年06月13日

人力検索の威力に驚愕(この徹夜小説リストはすごい)

「人力検索はてな」に驚愕した。
はてな「徹夜するほど面白かった小説を教えてください」[参照]で教えてもらった本をシコシコ読む。質問者のわたしが言うのもナンだけど、これは素晴らしいリストなり。
「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 徹夜保証「北壁の死闘」」から引用)
というエントリーから知ったのがこちら。

「徹夜するほど面白かった小説を教えてください。「読み始めれば、徹夜を覚悟するだろう」というのは、S.トゥロー「推定無罪」の帯の文句。半信半疑でページを開き、噂どおり.. - 人力検索はてな」

よく書評を書かれているかたが
「徹夜するほど面白かった小説」というテーマで質問を投げた。

回答は、のべ149件。

回答エントリーのなかで、3タイプのコミュニケーションが発生して、検索結果として精度が上がっていく過程がすごい。
  • 質問者と回答者の間で
  • 回答者と別の回答者の間で
  • 回答者自身が古い回答と新しい回答の間で

人力検索は質問する側と回答する側のコラボレーションによって、とんでもない結果を生み出すことを知った。

というわけで、わたしもこのリストを活用して、徹夜小説の世界へ出発するわーい(嬉しい顔)
タグ:小説 検索
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2007年05月04日

書評『GIANT KILLING』、ゾクゾクさせる監督が現れた

GIANT KILLING 1 (1)GIANT KILLING 1 (1)
綱本 将也 ツジトモ


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週刊モーニングで連載中の本格サッカー監督漫画の第一巻が登場。
原作は『U-31』でベテラン選手の復活劇をえがいた綱本将也。
画はツジトモ。

【GW特別企画:いまから買いたいおすすめ漫画】第五弾は、『GIANT KILLING』
待望の一巻をおすすめできて喜ばしい。

あらすじ
イースト・トーキョー・ユナイテッド(ETU)は東京都をホームタウンにするサッカーのクラブチーム。
ここ数年、降格圏内を低迷している。

状況を打破すべく選ばれた新監督が、達海猛(たつみ たけし)。
イングランド5部の地元アマチュアクラブをFAカップで上位に進出させた腕前の持ち主。

だが、達海はかつてETUの中心選手だったころ、突如チームを離れた因縁がある。
選手やサポーターには許せないものもいる。
果たして達海はETUを“弱いチームが強い奴らをやっつける”「GIANT KILLING」できるチームに立て直せるのか!?

登場人物
達海を支えるフロントには、
チームメイトだったGM、後藤。
達海の大ファンだった広報の永田。
ベテランコーチの松原(まつばら)。

チームには、
達海の去ったETUを10年間献身的に支えてきた“ミスターETU”ことキャプテンのDF村越(むらこし)。
俊足を飛ばし高い潜在能力の片鱗をみせる若きMF椿(つばき)。
といった面々が登場している。

ストーリーのポイント
さて、就任早々、ETUの弱点を見抜いた達海は、とんでもない荒治療にでる。
チームを混乱させると村越は達海に怒りをぶつける。
だが達海の狙いは意外にも…。

おすすめの理由
まだまだ序盤ながら、ゾクゾク感を味わえるサッカー漫画が登場。
そのポイントは、
“弱いチームが強い奴らをやっつける”「GIANT KILLING」
にある。

連想するのが、
関ヶ原の戦い大阪の陣で徳川家康本陣に攻め込む真田幸村。
鎌倉時代末期に南朝を守るためにゲリラ戦を続けた楠木正成。
など。

歴史上数多くある不利な状況と、そこからの逆転は、成功と失敗に関わらず興奮を誘う。
サッカー好きにも、そうでないひとにも自信をもっておすすめ。
視点を変えることで、新しい答えが見つかるかもしれない。

まもなくGWも終了。最後まで楽しむべし。

おまけ
なお、初版限定とのうわさもあるのが、この付録。

ETUのエンブレムシールを手に入れるならいま!
GIANTKILLING_01_20070504.jpg

もうひとつ。
週刊モーニングの25周年記念キャンペーン用のポイント券。
キャンペーンに申し込むとなくなるので、悩ましい。
GIANTKILLING_02_20070504.jpg

関連サイト
モーニング | 連載マンガの部屋
morning25|書店キャンペーン
明日はどっちだ!!:GIANT KILLING 第1巻発売! - livedoor Blog(ブログ)
→柏レイソルが協力しているそうだ
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2007年05月03日

書評『オーレ! 』、弱小サッカーチームに光はあるのか?

オーレ! 1 (1)オーレ! 1 (1)
能田 達規


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熊田達規氏にとって、「オレンジ」に続く二作目のサッカー漫画が「オーレ!」。
愛着があるのか、前作同様チームカラーはオレンジを採用していて、なつかしい。

【GW特別企画:いまから買いたいおすすめ漫画】第四弾は、『オーレ! 』

サッカークラブ経営者は夢いっぱい?
一巻の表紙カバー裏に、著者からの問いかけがある。
「マンガで飯を食ってるいい年齢の大人がいるというのもすごいですが、
プロサッカークラブ経営者というのもなかなかすごい。

その気になれば世界一だって目指せる訳ですから
そんな夢のある楽しげな仕事があっていいの?ーーって感じ。
でも実際の所はどうなんでしょう?

あらすじ
この問いに答えるのが本作の主人公、千葉県上総市役所に勤める公務員、中島順治。
四年に一度のワールドカップのときだけ盛り上がる程度のサッカーファン。

その彼が市民クラブのサッカーチーム「上総オーレ」に突如研修に行くことに。
ドイツからくる新外国人の通訳として指名されてしまったのだ。

しかし「上総オーレ」は二部リーグの下位に低迷し、降格すれすれ。
大手企業の支援もなく、予算も限られるという、現実の厳しさに衝撃を受ける。

中島はときに周囲と衝突しながらも、
少しずつ理解を得て、
いつしかチームに情熱をかけるようになっていく。

登場人物とおすすめの理由
さて、この作品では、
ゲルマン魂をくすぶらせるドイツ人DF、レネ・ヴォルフガング。
“浦和レッドスターズ”からのレンタルながらチームの得点を稼ぎだす若きFW、竹内。
といったサッカークラブの表の顔である選手たちの登場するシーンが、
大半を占めない

むしろ、スタジアムの外の世界。
社員の数倍働くボランティアスタッフ、通称ボラスタの吉見。
上総オーレの代表取締役社長の木村。
地元サポーターの面々。
といった、いわば舞台裏の人間ドラマも丁寧に描かれている。

試合の勝ち負けだけではなく、
チームの運営をめぐる問題をリアルに再現しているという意味で、
この作品はいままでのサッカー漫画とはひと味もふた味も違う。


不採算部門をどう建て直すか、サッカー版『県庁の星』という雰囲気もある。
固定概念をぶち壊す、知らぬが仏、の中島から、インスピレーションを受けたい。

なお、すでに二巻まで発売されている。
オーレ! 2 (2)オーレ! 2 (2)
能田 達規


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タグ:書評 オーレ
posted by passionhack at 01:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書評といいつつ

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2007年05月02日

書評『とめはねっ!鈴里高校書道部』、本邦初のラブコメ書道漫画の誕生

とめはねっ! 鈴里高校書道部 1 (1) (ヤングサンデーコミックス)
409151197X河合 克敏

小学館 2007-05-02
売り上げランキング :

おすすめ平均star
star『永字八法』と『九成宮醴泉銘』をおさえてくれたのが嬉しかった!!
star青春、アミーゴ !
star期待を裏切らない作者の力

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本邦初の書道漫画が誕生した。
少なくとも「ラブコメ書道」は初めてだろう。

【GW特別企画:いまから買いたいおすすめ漫画】第三弾は、『とめはねっ!鈴里高校書道部』

描き手は『帯をギュッとね! 』でラブコメ柔道というジャンルを創出した河合克敏氏。
競艇をテーマにした『モンキーターン』に続く三作目。

あらすじ
舞台は神奈川県鎌倉市にある私立鈴里高校。
主人公はカナダで8年過ごした帰国子女、大江縁(おおえ ゆかり)。男である。

大江は、人数不足の書道部に強引に入部させられてしまう。
もうひとり強引に巻き込まれたの新入部員が縁のクラスメイト、望月結希(もちづき ゆき)。

望月はかわいいルックスに加え、高校一年生ながら高校女子柔道界のホープ。
大江のほのかな想いは、望月に届くのか。

登場人物
作品を彩るさまざまな登場人物がこの第一巻で現れた。

書道部の三人の先輩はくせ者ぞろい。
顧問は中国史マニアの世界史教師。
ライバル?の私立鵠沼学園書道部。
市民書道大会の審査委員長をつとめる書家。

これからストーリーがどう展開するのか楽しみ。

おすすめの理由
読んでいるうちに書道のみならず、日本語の教養が身に付くのも魅力のひとつ。

「楷書(かいしょ)」
「行書(ぎょうしょ)」
「草書(そうしょ)」
「隷書(れいしょ)」
「篆書(てんしょ)」

それぞれの成り立ちと関係には感心した。
筆と硯(すずり)とまでは思わないが、筆ペンは手元に置きたくなる。

書道と漫画のコラボレーション
冒頭、書道部の部長、日野ひろみが揮毫(きごう)を披露する。

新入生の前でTOKIOの『宙船』の歌詞を筆で描く。
J-POPの歌詞という新鮮さに加えて、美しい絵画のようだった。

書道漫画にびっくりしたが、絵画としてとらえると漫画との組み合わせはいい関係になりそうだ。

帯の書道監修の武田双雲氏と同意である。
「書道」と「ラブコメ」と「スポコン」がこんなにも美しく混ざりあうなんて。
漫画と書道の出会いがどう広がっていくのか、河合氏の挑戦に期待したい。

目次
書道漫画たけに、さすがに漢字がいっぱいだ。
第一話 青春アミーゴ
第ニ話 望月結希
第三話 永字八法
第四話 「一」と「十」
第五話 書道部の顧問
第六話 屋上の決闘
第七話 名札の字
第八話 九成宮醴泉銘
第九話 聖人之徳
第十話 市民書道大会
第十一話 鵠沼学園書道部
(『とめはねっ!鈴里高校書道部』から引用)

関連サイト
河合氏のインタビュー:http://www.websunday.net/museum/no11/no11.html
「三省堂書店 海老名店: ☆「とめはねっ!」」でも「担当イチオシ」とのこと。心強い!

追記
ジャンプ系以外の面白い漫画を教えて下さい! - 教えて!goo
なんと、教えて!gooでこのエントリーにリンクしていただいた。もっと書評を書こうかなわーい(嬉しい顔)

関連エントリー
「とめはね!」が紙メディアと読者のコラボレーションを創りだす
とめはねっ!がビッグコミックスピリッツ入り
posted by passionhack at 09:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書評といいつつ

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2007年05月01日

書評『仮面ライダーをつくった男たち』、変身のポーズを思い出せ

仮面ライダーをつくった男たち仮面ライダーをつくった男たち
小田 克己 村枝 賢一


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“仮面の中に侍達がいた”
このフレーズに目頭が熱くなった。

こどものころ「変身」のポーズをとったすべてのかたにすすめる。
ないかたも、もちろん。

【GW特別企画:いまから買いたいおすすめ漫画】第二弾は、『仮面ライダーをつくった男たち』

巻末の著者の欄に
取材・脚本 小田克己
漫画 村枝賢一
協力 東映株式会社 株式会社石森プロ
とあるように、この作品は漫画版プロジェクトXを思わせる。

番組放送時、少年だった村枝氏や小田氏が、
仮面ライダーの初期の作り手たちとつくりだした一冊だ。

構成
本書は、
第一話 泣き虫プロデューサー
第二話 侍・大野幸太郎
第三話 仮面の侍軍団
第四話 受け継がれる魂
の四部構成に、
【特別寄稿〜仮面ライダーを作った男たち〜】
【仮面ライダー古戦場File】
を加えている。
後半の二編は、週刊少年マガジン掲載時にはない特別記事で、これまた胸が熱くなる。
ここだけでも単行本を買う価値があるほどだ。

だれもが主人公
さて、本編は「仮面ライダー誕生まで」と「誕生以後」に分かれる。

前者はプロデューサーの平山氏やデザインを担当した石森章太郎氏ほか周辺人物、
後者は影の立役者、殺陣を担当した大野剣友会のかたがたが、
それぞれ主役となっている。

と書くとおしかりをうけるかもしれない。

怪人役をつとめていた後輩がライダー役をすることに恐縮していると、先輩が声をかける。
仮面ライダーはみんなで制った
勲章はだれにでもあって誰のもんでもない
(『仮面ライダーをつくった男たち』から引用)
関係者がひとしく思いを込めたのが、仮面ライダーという英雄譚なのだ。

その証拠が、仮面ライダーの制作関係者が合計9ページにわたって掲載されたキャストのページだろう。
黒地に白抜きという映画のエンディングテロップを連想させる。

仮面ライダーが伝えたかったもの
ところで、村枝賢一氏による仮面ライダーシリーズは、この番外編のような作品以外に、すでに全十二巻まで刊行されている。

なぜ、30年以上前の作品を現代の漫画家が、改めて表現しているのか。
当時幼児、少年だった数多くのファンは既に四十歳になる。二世も誕生している。七十歳を超えた私達ライダー一期生から、四十代の村枝さんや多くのファンの二期生へ、受け継がれる魂が今、大きく花開きつつある
(『仮面ライダーをつくった男たち』特別寄稿 東映生田スタジオ所長 内田有作氏から引用)
「受け継がれる魂」とはなんなのか。

とにかく読んでほしい。

苦労の連続と、それを乗り越える関係者たちの情熱が噴出すさまは、
強く読むものに訴えかけてくる。

「英雄(ヒーロー)は絶対に死にはしないんだ!」
主役の藤岡弘が怪我をして交代が検討されたとき、
平山亨プロデューサーはそういって拒絶した。

ひとびとを救う英雄の存在を、
胸のなかの信じる気持ちを、
守りたかったからだ。

こどものころに仮面ライダーが伝えたなにかが、きっとあなたの胸に残っている。
GW中にじっくりと思い出してほしい。

最後に、このフレーズをもう一度掲載する。
仮面の中に侍達がいた

彼らは「仮面ライダー」に夢を賭け
番組制作に自ら体当たりで挑んでいったのである
(『仮面ライダーをつくった男たち』から引用)

注:GW特集の第一弾は現在執筆中です。第二弾を先行して掲載します。
わたしの胸に残っているもの
posted by passionhack at 12:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書評といいつつ

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2007年04月30日

書評『トニーたけざきのガンダム漫画』第一巻、ORIGINとは違うのだよ、ORIGINとはあ!!!

トニーたけざきのガンダム漫画トニーたけざきのガンダム漫画
トニーたけざき 矢立 肇 富野 由悠季


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そういえばオレも
時々どっちが
オレの原稿だったか
わからなくなる…

(『トニーたけざきのガンダム漫画』
特別寄稿「くたばれトニー!!」から引用)
安彦良和氏本人にここまでいわせる画力と
ガンダムファンの夢を徹底的に粉砕するパロディのマッチングが
本作の品位を高いものにしている。

トニーたけざき氏の挑戦
いってみれば、トニーたけざき氏はパロディに見せかけて、ガンダムの新しい解釈を試みているのだ。

肩にキャノン砲がついているからガンキヤノン…
下半身がタンクだからガンタンク…
でガンダムの「ダム」とは何だ?
そうキシリアに聞かれるシャア
(「第2話:ガンダムの強さの秘密!?の巻」から引用)
あなたがシャアならどう答える?
早く答えないと、キシリアがにらんでいるぞ。

さらに解釈は続く。
いつもブライトが怒る弾幕の薄い左舷てどんなとこ?

「ソーラ・レイ発射」byギレンで、デギン公王は実は死んでいなかった?
などなど、
ガンダムファンが秘めていた謎をつぎつぎと明らかにしていく。

『ガンダムORIGIN』と一緒に読めば、強烈なパラレルワールドにガンダム酔いすること間違いない。

【GW特別企画:いまから買いたいおすすめ漫画】は、『トニーたけざきのガンダム漫画』からはじめる。
なお、この企画で紹介する漫画には条件がある。

そては、多くても3巻までしか刊行されていないこと。

大人買いもいいけど、GWがつぶれてしまう。
家族のある立場では許されない。
4月30日から5月4日まで、月曜日から金曜日まで合計5つの漫画を紹介するので、乞うご期待。

GWのはじまりは思いっきり笑おう。
ちなみにファーストガンダム世代のかたはマグネットコーティング効果で三倍笑える。

あくまでパロディです
裏表紙を見てもやはり
著者 トニーたけざき
原作 矢立肇・富野由悠季
とある。どうやら安彦良和氏とは別人のようだ。

てっきり『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の執筆ストレスから生まれたパロディかと思った。

※なお、この書評自体、パロディ度が高いのでご注意ください。

二巻もおすすめ。
トニーたけざきのガンダム漫画 2 (2)トニーたけざきのガンダム漫画 2 (2)
トニーたけざき 矢立 肇 富野 由悠季


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関連サイト
トニーたけざき氏のサイト:http://www.osk.3web.ne.jp/~tonitake/
posted by passionhack at 23:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書評といいつつ

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2007年04月20日

書評『ぼく、オタリーマン。』、6年間で成長したこと

ぼく、オタリーマン。ぼく、オタリーマン。
よしたに


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著者、よしたに氏は自らオタクなサラリーマンとカミングアウトして「オタリーマン」を名乗る。
28歳、SE、独身、彼女ナシ…
そして、ちょっぴりオタク。
(帯から引用)
もともとWebに掲載し、累計で1500万ヒットを稼いだサイト「ダンシング☆カンパニヰ」から厳選されたコミックエッセー。
新入社員時代からの6年間の葛藤がコミカルなタッチで描かれている。

しかし、6年間でこれほど人は変わるのか、と驚くことはない。

人間関係、特に女性を意識しすぎてかえって警戒されたり、
健康診断の結果から目をそらしたりするのは終始変わらない。

でも、ときに会社ならではの不条理さにもだえるときもある。

プログラムが好きなのにも関わらず、開発とは関係のないプロジェクトの責任者になることになり、
ただぼくは
静かに
生きたい
だけなのに。

夜。
行きつけの
チャイパブの前の
ラーメン屋で号泣する。(えぐ えぐ ブホッ ズー)
(『ぼく、オタリーマン。』から引用)
オタリーマンゆえの処遇なのか、よしたに氏は泣く。
でも行きつけのチャイパブ、ができるという6年間での成長がここで証明されている。
もしかしたら、行きつけはラーメン屋かもしれないが。

会話にガンダムやエヴァンゲリオン、FFのセリフを使ってしまいそうなサラリーマンに広くおすすめの一冊。

関連サイト
ダンカン。〜「ぼく、オタリーマン。」発売中!〜
よしたにの出版できるかなぁ
posted by passionhack at 19:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書評といいつつ

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2007年03月28日

書評『Gmail Book』、魚輪さん流Web2.0の本

GmailBookGmailBook
魚輪 タロウ


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この『Gmail Book』は魚輪タロウさんの最新刊です。

生粋のPHSユーザーだったわたしにとって、魚輪タロウさんは「京ぽんの本」の著者としての印象が強いです。
出版された2004年当時、いまほど存在感のなかったPHSを一部のマニア向けからもうすこし多くのマニアに広げました。
その京ぽんへの愛情ほとばしる文章に引き込まれた記憶はまだ新しいものです。

PHS書籍初のベストセラーとなった「京ぽんの本」(巻末プロフィール参照)以降、「PSP Fan Book」「京ぽん2の本」と続き、今回はいわば「Gmailの本」。期待をこめて手に取りました。

副題が「Web mail 2.0」とあるように、Google社の提供する無料メール、GmailをWeb2.0時代のWeb mailとして紹介しています。

Web mailときいて「ISPやポータルが提供してるブラウザーベースのメールソフトね」と思ったかた、それはWeb mail 1.0の認識です。この本はその概念を打ち破ってくれます。

まず、目次を見てみます。
Chapter1 あなたの知らないGmail
Chapter2 Gmailの整理と検索術
Chapter3 Gmailのチャット機能「Googleトーク」活用術
Chapter4 GoogleカレンダーとGmailでこなす予定管理術
Chapter5 Gmailと合わせて使う便利なツールたち
Chapter6 PicasaとGmailで、新次元の画像整理が始まっている
Chapter7 Gmailでメールマガジンを楽しもう
Chapter8 持ち歩くGmailとは
Chapter9 GmailとYouTubeの関係
「MYCOM BOOKS - Gmail Book 〜Web mail 2.0〜」
http://book.mycom.co.jp/book/978-4-8399-2223-8/978-4-8399-2223-8.shtml)から引用


まず、Chapter1・2・5・7・8は、応用例もありながら基本的にMail機能を紹介しています。
一方、それ以外のChapter3・4・6・9は、単なるブラウザーベースのメールソフトという概念を逸脱する機能が続々と登場してきます。
およそ半分がGmailの基本機能以外について言及しているのです。

あなたの知っているWeb Mailが「チャット」「カレンダー」「画像整理」「YouTube」と連携する状態を想像できますか?

やはり、Gmailの本ながら、GmailとGoogleの組み合わせから、はみだしていくのが筆者の真骨頂です。
Googleカレンダー以外の予定管理サービスを連携させたり、過去の書籍で培ったノウハウからPSPやW-ZERO3での利用方法を紹介したりと縦横無尽に展開します。
「京ぽんの本」がPHSの枠をこえて、定額制データ通信の世界へ広がったのを彷彿とさせます。

わたし自身、複数のGmailアカウントを使い分ける程度に使っていましたが、この本を読んでGmailの機能の深さに圧倒されました。

もしかしたら「Gmailに特化した操作マニュアル」を期待して手に取ると、話の広がりに消化不良になる恐れがあります。

それでも、この本をおすすめするのは、単にWeb mailとしてのGmailの解説書の域を超えているからです。

最後に、著者のメッセージを紹介します。
Gmailを活用することで、毎日の生活や仕事を、より充実したものに変えてくれるだろう。使うツールと使い方を、ほんの少し変えてやるだけで、生活は潤い、仕事にやりがいを与えてくれる。それこそまさにGmailで体感できる、Web2.0と呼ばれるものの正体だ。
(「はじめに」から引用)

Web2.0の概念ばかり先行するなか、体験する方法としてGmailを提案しているこの本は、きっと魚輪さん流の「Web2.0の本」なのです。

[補足]
詳細は魚輪さんのブログ
「魚輪事務業務日記 SAKANAWA-GYM RECODE」(http://blog.sakanawa.com/)でどうぞ。
[補足]
魚輪さんのブログでこの書評にコメントをいただきました。
Gmail Bookを手にとってくださった方々(つづく)。
おほめいただき、うれしーです。
posted by passionhack at 12:59 | Comment(0) | TrackBack(1) | 書評といいつつ

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