講演は、WOMCOM執行役員の吉田賢氏。
米国連邦取引委員会(FTC,Federal Trade Commission)のメンバーが昨年12月に開催された「Word of Mouth Marketing Summit」で
「WoM: Word of Mouth Marketing & FTC Advertising Law」と題したセッションを実施した。
そのなかでクチコミマーケティングを行う際、消費者保護のために企業が考慮すべき事項が提案されている。
そのプレゼンテーション資料がこちら。
(スライドの公開ページはこちら
http://www.slideshare.net/kuchmuch/wom-word-of-mouth-marketing-ftc-advertising-law/16)
気になるスライドはこのあたり。
「Slide10 FTC's Endorsement Guides」
「Slide11 Application of FTC's Endorsement Guides to Word of Mouth Marketing」
セミナー資料では、
Disclose the material connectionと紹介されている。
マテリアル・コネクションがある場合は必ず明示;
「消費者が製品製造・販売者と消費者の間に通常は想定し得ない関係」(「WOMCOM クチコミのチカラ」から引用)
- 特別な利害関係
- 金銭報酬
- 格別な優遇措置
ざっくりいうと、あるブログのエントリーをみたときに、その背後にブロガーと企業になんらかの関係があるとは、読者は想定できない。
だからそのことを公開しようね、という意見はもっともだ
「Slide3 Overview」にあるように、メンバーの個人的見解という状況の資料だが、立法化に向けた方向性として参考になる。
将来、日本でルール化されるなら、フォローしておきたい情報だ。
それにともなうWasgington Postの記事がこちら。
「FTC Moves to Unmask Word-of-Mouth Marketing」
こういったスライドがWebで公開されているのってすごい。
いままで思ってたWebリテラシーの概念が間違っていたかも。
※なお、わたしの英語力は乏しいので、間違いや誤認があればぜひご指摘いただきたい。
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