広告の条件
広告の条件を箇条書きにする。
(「清水教授の広告マーケティング定義集」の広告の定義をわたし個人の解釈で箇条書きにさせていただいた)
- 広告主が存在する
- 広告主が明示される
- 広告主が管理可能な媒体である
- 非人的な媒体である(人的な媒体は「販売促進」か?)
- 有料である
ここではPRブログで論点になりやすい「5」の有料という条件に注目する。
広告主は広告費を支払うことで、メディア側の審査基準という一定の範囲で、その枠内が管理可能になる。
ここでいう「管理可能」とは、広告主が希望するメッセージを発信できるとする。
そのため、広告は「広告枠を買う」という表現を使う。
例えば、テレビCMの15秒枠を買う、雑誌の見開き広告の2ページを買う、というように。
PRブログは広告なのか?
さて、現状のPRブログを、いままでの広告の条件で解釈するといくつかの問題がある。
しかし、最大の問題は「3」にある。
- 「2」が曖昧→広告主やPRブログ会社名が明示されないことがあるようだ。
- 「5」をどう考えるか→ブロガーの報酬が金銭であるかどうかは問題なのか。なぜなら企業側ではコストが発生している。
現状のPRブログでは、ブロガーのエントリーについて、
記述する文章やリンク設定まで決まっているパターンや
ブロガーが(良識の範囲で)自由に記事を書けるパターンまで、
いくつか存在する。
前者なら実質的に広告主が記事を管理でき、「1」から「5」までを満たす(「2」の問題はあるが)。
しかし、後者だと広告主は記事を管理できない。
希望するメッセージを発信できる保証はなく、ブロガーにゆだねるしかない。
この場合、
広告主側は「1」「2」「4」「5」だから広告だと考えても、
ブロガー側は「3」を満たしていないから広告ではないと考える。
繰り返しになるが、記事はあくまでブロガーが管理しているからだ。
どうやら、この視点の違いにヒントがありそうだ
さて、既存のメディアはどうか。
次のエントリーで、「広告」に対する企業側の「広報」、メディア側の「記事」について考えてみたい。
関連エントリーはこちら。
「PRブログの現実(vol.1 週刊SPAに遊ばれる)」
「PRブログの現実(vol.2 企業からみたPRブログ)」
「PRブログの現実(vol.2.5 ブログパーツの攻撃)」
「PRブログの現実(vol.3.0 「第3回未来のCyberBuzzを創る会」で考えた)」