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2007年05月03日

書評『オーレ! 』、弱小サッカーチームに光はあるのか?

オーレ! 1 (1)オーレ! 1 (1)
能田 達規


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熊田達規氏にとって、「オレンジ」に続く二作目のサッカー漫画が「オーレ!」。
愛着があるのか、前作同様チームカラーはオレンジを採用していて、なつかしい。

【GW特別企画:いまから買いたいおすすめ漫画】第四弾は、『オーレ! 』

サッカークラブ経営者は夢いっぱい?
一巻の表紙カバー裏に、著者からの問いかけがある。
「マンガで飯を食ってるいい年齢の大人がいるというのもすごいですが、
プロサッカークラブ経営者というのもなかなかすごい。

その気になれば世界一だって目指せる訳ですから
そんな夢のある楽しげな仕事があっていいの?ーーって感じ。
でも実際の所はどうなんでしょう?

あらすじ
この問いに答えるのが本作の主人公、千葉県上総市役所に勤める公務員、中島順治。
四年に一度のワールドカップのときだけ盛り上がる程度のサッカーファン。

その彼が市民クラブのサッカーチーム「上総オーレ」に突如研修に行くことに。
ドイツからくる新外国人の通訳として指名されてしまったのだ。

しかし「上総オーレ」は二部リーグの下位に低迷し、降格すれすれ。
大手企業の支援もなく、予算も限られるという、現実の厳しさに衝撃を受ける。

中島はときに周囲と衝突しながらも、
少しずつ理解を得て、
いつしかチームに情熱をかけるようになっていく。

登場人物とおすすめの理由
さて、この作品では、
ゲルマン魂をくすぶらせるドイツ人DF、レネ・ヴォルフガング。
“浦和レッドスターズ”からのレンタルながらチームの得点を稼ぎだす若きFW、竹内。
といったサッカークラブの表の顔である選手たちの登場するシーンが、
大半を占めない

むしろ、スタジアムの外の世界。
社員の数倍働くボランティアスタッフ、通称ボラスタの吉見。
上総オーレの代表取締役社長の木村。
地元サポーターの面々。
といった、いわば舞台裏の人間ドラマも丁寧に描かれている。

試合の勝ち負けだけではなく、
チームの運営をめぐる問題をリアルに再現しているという意味で、
この作品はいままでのサッカー漫画とはひと味もふた味も違う。


不採算部門をどう建て直すか、サッカー版『県庁の星』という雰囲気もある。
固定概念をぶち壊す、知らぬが仏、の中島から、インスピレーションを受けたい。

なお、すでに二巻まで発売されている。
オーレ! 2 (2)オーレ! 2 (2)
能田 達規


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タグ:書評 オーレ
posted by passionhack at 01:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書評といいつつ

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