米Appleは4月9日、iPodの累計販売台数が1億台を突破し、ミュージックプレーヤーとして歴史上最速のペースで販売実績を更新中であることを発表した。iPodの累計販売台数が1億台を突破--ミュージックプレーヤー史上最速の販売ペース - CNET Japan原文は「100 Million iPods Sold」
(わずか19文字のタイトルまでもが洗練されている)
この1億台のうち、3台はわたしの手元にある。
きっと、わたしのようなユーザーが3,334万人集まって、この歴史的瞬間が訪れたのだろう(もちろん冗談)。
ひとりのユーザーとして、やはりうれしい。
今後「iPod」がますます成長・発展していくことを期待したい。
さて、「1億台」に関する3年前のニュースを見つけた。
Needham & Co.のチャールズ・ウルフ氏は顧客に配った27ページの報告書で、Windowsユーザーが手にするiPodは2008年までに1億台に達するかもしれないと予想。
ITmediaニュース:「2008年までに1億台」のiPod人気でMacへ「スイッチ」も促進
3年前の予想から考えると、1年以上、時期を前倒ししたことになる。
見事な裏切りの要因のひとつは、ユーザーを飽きさせない「継続的な変化」にある。
その変化を魅力的に伝えるのが、スティーブ・ジョブス氏のプレゼンテーションだ。
そのプレゼンテーションのポイントが8つにまとめられている。
紹介するエントリーはこちら
Jun Seita's Web: 8 ordinary elements of unordinary “reality distortion field”
日本語訳のエントリーはこちら
maclalalaweblog: Steve Jobs はなぜ説得力があるのか
7つめのポイント「Isn't afraid of the dramatic pause.」でお世話になった大学の教授を思い出した。
教授はおだやかでユーモアの絶えないかただったが、生徒が騒がしいとこの「the dramatic pause」とそのバリエーションである技を巧みに使った。
まず沈黙する。しばらくすると生徒が気付いて、静かになる。で、授業が再開される。
でも、この沈黙が効かない場合、もうひとつの策があった。
生徒が騒がしいなか、小さい声か、ほとんど口パクで授業を進めてしまうのだ。まじめな生徒が慌てて、おしゃべりしている生徒をにらんだり、声をかけたりして、あっという間に静かになる。
教授は、にこやかにいつもの声の大きさで授業を進めるのだった。
この「the voiceless talk」、果たしてプレゼンに有効だろうか?
話がまた脱線してしまった。
祝!1億台突破、iPod。これからもよろしく。