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2008年10月18日

[映画評]『レッドクリフ Part1』は145分の予告編

「ありえない」「信じられない」
エンディングロールが始まったとたん、周囲のひとびとが席を立った。

レッドクリフ Part2に続く、という字幕がきつかった。

赤壁の戦いとは

映画『レッドクリフ』は中国の三国時代、最大の合戦となった“赤壁の戦い”を実写化した挑戦作。
挑戦と書いたのは、数十万人規模の兵士に加え、その前哨戦である新野城の攻防戦からはじまったこと。
赤壁の戦いそのものと、そこに至る流れまで含めて描写している。

人物の描写からわかる中国における三国志

戦争物のわりに、人物描写に時間をかけている。

まず、それぞれのボス。
魏の曹操は悪人。蜀の劉備は善人。

そして、武将たち。
まず、肉体派。

関羽は寡黙に最強。
張飛は怪物くんばりの単細胞。
中村獅童演じる甘興(甘寧をモデルにした謎のキャラ)は、キャプテン翼のアクロバティックバトルを展開。

一方、ビジュアル系。
趙雲はマトリックスのような回避技をくりだす。
周瑜は軍略や楽器の才能に加え、気配りをアピール。

それなりに楽しいが、魏の武将たちの存在感がなくて残念。

145分は長いか短いか

三国志好きからすれば、赤壁の戦いを145分で描写するのは無理なのは自明。
二部作になるのも納得できる。

しかし、一般のかたからすれば145分は超大作。
※『ハリー・ポッターと秘密の部屋』ですら161分で終わる。

この長さを受け入れるには、三国志への思い入れの強さが不可欠。
中国ではよいのかもしれないが。

曹操の描かれかたがひどすぎる

再び、人物描写にもどる。
魏の曹操の描かれかたがやっぱりひどい。

まず、戦いの理由は人妻。
部下ですらその事実を知って呆然とする。

時折、軍略への閃きを見せるが、ほぼ酔っぱらいのエロ。

ちなみに狙っている人妻はこちら。
確かに美人わーい(嬉しい顔)
とはいえ、中国平定を目指しての戦いを、そこまで矮小化するのはどうか。
大学の卒論で、魏の曹操政権をテーマにしたわたしとしては悲しいもうやだ〜(悲しい顔)

続編のPart2を見るか

ここまで否定し続けた。
だがしかし、本番の合戦のシーンが観たい。

三国志ファンの悲しい性ちっ(怒った顔)

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関連サイト
『レッドクリフ』公式サイト
レッドクリフ - Wikipedia
曹操 - Wikipedia
ハリー・ポッターと秘密の部屋 - Wikipedia
タグ:映画

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