個人的には、1万円という報酬額は広告についてまじめに考えるきっかけになった。
記事と広告と広告記事
そもそも「記事」と「広告」と「記事広告」はどう違うのか。
本来は「記事」と「広告」の2種類に分類される。
雑誌なら、雑誌の目次に登場するのが「記事」で、記事と関係なく商品やサービス、ブランドの告知をするのが「広告」。
Googleなら、検索結果は「記事」、リスティング広告は「広告」。
その「記事」と「広告」の中間が「記事広告」。
というわけではない。
「記事広告」は「記事体広告」ともいう。
通常の記事のように、記事広告の担当者が取材をして執筆する。
でも、記事の体裁をした広告であり、あくまで「広告」のバリエーション。
ブログタイムズは、この記事広告の依頼・受託のスキームを構築しようとしている。
このアプローチは、ブログで発生した「記事」の一種「PR記事」の矛盾を解決しようとしている。
PR記事の矛盾
「PR記事」とは、ブロガーによる執筆記事のバリエーション。
イベントやモニターの体験をもとに、記事を書く形式。
普通に考えれば単なる記事なのだが、報酬が発生している場合がややこしい。
ブロガーからすれば、イベントでの体験を記事にした。そのとき、交通費をもらった。
企業からすれば、イベントに参加してくれたブロガーが記事を書いてくれた。そのとき、交通費を支給した。
でも、この交通費は企業の会計上「広告宣伝費」になる(と思う)。
ブロガーからすれば普通に記事を書いた。
企業からすれば広告宣伝費で記事を書いてもらった。
これは「記事」なのか?「広告」なのか?
※わたしは勝手に「PR記事」と呼んでいる。
さまざまな疑問が派生する。
記事の執筆がイベント参加の条件でなければ記事になるのか。
イベントに参加しないブロガーが書いた記事とのちがいは?
記事の一種に「PR記事」があって、広告の一種に「記事広告(記事体広告」がある?
って、いろいろ思いつくけど、よくわからない。
ブログタイムズからの挑戦状
上の問題は答えのでないけど、ブログタイムズはひとつの提案をブロガーに提示している。
やはり、課題になるのが「記事」と「広告」の区分。
- 広告主との契約にもとづいて、広告を掲載しませんか?
- 広告の対価として、金銭的報酬(通常1,000円以上10,000円。この記事のは10,000円)をお支払いします。
- 広告なので、広告という記載([PR by ブログタイムズ] )をしてください。
通常のメディアであれば、編集記事の執筆者と記事広告の執筆者は分かれる(経験上)。
一方、ブログメディアでは、ひとりの個人のなかで、ブログ本来の記事を書く自分と、記事広告を書く自分に、分解して執筆できるだろうか。
つまり、もらった金銭的報酬がブログ本来の記事に影響が及ばないように、ブログをマネジメントできるか。
ブログ、そしてブロガーがメディアになったと言われる。
そして、広告媒体の機能もつメディアになれるかどうか。
もしくは、ブログは広告媒体の機能をもつべきではないのか。
ブログタイムズは完璧ではないものの、ブロガーと広告主の関係、他のブロガー報酬に比べて高い報酬額、記事へのPRの記述、などなど、現時点で考えられる課題の整理をしてきた。
ただし、今後運営するに従って、さらに課題は増え続けるだろう。ブログタイムズはもちろん、参加しているブロガーもともに、解決策を考えことになると期待している。
わたしは、「ブログへの広告記事掲載」という課題に、このブログで挑戦してみたい。
この記事を最後までご覧いただいた読者のかた、あなたはどうしますか?
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※免責事項:わたしはブログタイムズからこの記事の執筆に基づいて謝礼(10,000円)をいただく予定です。
[PR by ブログタイムズ]
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